自研センター
宮崎です。
下の写真は時速何kmで衝突した車両の写真か分かりますか?
交通事故案件のご依頼を多く受けていることもあり、事故車両の写真にも多く接します。
特に物的損害(物損)の認定や事故態様の把握・確定等のためには車の知識も必要となります。
損害保険会社のアジャスターの皆さんは車の知識が豊富で、自研センターという研修施設でときおり研修を受けていらっしゃいます。
自研センターとは、千葉県にある損害保険会社が共同出資して作られた研修施設で主に損害保険会社のアジャスター向けの研修が実施されていますが、弁護士向けのカリキュラムも用意されており、弁護士も研修を受けることができます。
私も以前自研センターで研修を受けたことがあったのですが、写真を整理しないままになっていました。
冒頭の写真は、その研修での停止物への衝突実験のものです。
正解ですが、
時速30kmです。
時速30kmだとそんなに早くなく、事故としては軽いほうかなと感じる方も多いかもしれませんが、時速30kmでも車はかなり変形しますし、中に乗っている人にも相当な衝撃が発生していると思われます。
事故による衝撃の程度は速度だけでは測れませんが、仮に遅いと感じる速度でも相当な衝撃が生じることは忘れてはいけませんね。
※ちなみに当事務所から見える水道町交差点は、熊本県下でも有数の事故多発地帯とのことです。交通量の多さとバス専用レーンの複雑な動き等が原因でしょうか。